ともに働く、ともに遊ぶをキャッチコピーに前進を続ける株式会社ワールドクラフト。 社員や関係者を迎え”働く”ことをテーマに掲げ対談をします。シリーズ化できるのか?!頑張る広報!!笑 今回はそんな当社社長の大和田博道社長と塚田大祐さんを迎え、 第1回前編「就職活動中の学生に必要なもの」に対してお話をしていただきました。

00.就職活動について

大和田「就職課があることを知らなかった。理系だから!」
塚田「じゃあ対談にならないじゃん!」

大和田僕は当時資料が届いた。大学3年生の終わりからどんと届いて
塚田僕はクリエイターになりたかったからクリエイターって本を買いました
大和田まだホームページとかなかったね。僕は全然就職課とかお世話にならなかった。就職課があることを知らなかったもん。理系だから!
塚田じゃあ対談ならないじゃん笑
大和田就職課を使わない活動も結構あると思う。大人が見たものなんか所詮信用できない。自分の目で見たものを確認して、自分で探して、トレンドを知っているのは就職課の人よりも自分が勉強をしてきたわけだから、流行っている会社だってわかるはず。今だったらネットで調べたほうが就職課よりも情報が豊富。時々、あたかも就職活動をしている学生が書いたような、この会社は福利厚生がすごいです、大人が書いたんじゃないの?っていうようなこともある。そういうのがいかに信用できない社会かっていうのがわかった上で自分の目で確認する必要があるじゃないかなと思う。
塚田僕が知っているのはOGOB訪問のちょっとした選考方法について。人事やってたお姉様が言っていたのだけど、OG訪問で自分の後輩が来ることになったとき、その人の第一印象を先にチェックをしろと上司から言われてたみたい。専用のチェックシートを見ながら五段階評価で学生を評価する。それでいい子を上に報告する。そういうOGOB訪問を見て、良いか悪いか判断するのも、就職課で物事を聞くよりも正確のような気がするんだよね。
大和田会社側も安心だよね。自分の社員が自分の後輩を直接見たほうが、ちゃんとした情報を自分の社員から得られる事は確実性も高いし会社としてリスクが低い
例え人事でなくとも会社員の目がOGOB訪問で就活生に対して目を光らせている。。。
大和田知り合いの先輩がいないと縦が弱い。俺も縦が弱かったし、苦学生だった。バイトばっかりしていたね。授業以外にあんまり興味がなかった。だけど今必要なのは、やっぱりコネじゃないかと思う。そのコネって言うのは親がどこかの部長さんを知っているようなコネじゃなくて、もっと直接的な関わり。去年の先輩とか、OGOBっていうのは例え自分と関わりがなかった人でも同じ学校を出ているっていうだけで多少話を聞いてくれる。
塚田そういうつながりが大切だと思う

それでは今の学生にはどんなことが必要なのか?就職活動中の人も今の学生も必要なもの。
先生方は以下の4点に着目をしました。

01.文章力

大和田「へたくそなくらいの方が内容としては信用できる。」

大和田 文章力はね、履歴書に書く内容を含め、文章を書く練習はとにかくした方が絶対良い。だって就職活動で書かなかったらもう一生しないよ。あと、仕事で実践をするだけだから。そして志望動機は大事だね。自分のことをどれだけ考えたかって言うのがそこに現れる。そこで何をしたいかとか、自分がどうなりたいとか。一個目の会社って結構大事。だからそのときに考えないと多分一生考えない。自分なりの理論展開があって、例え間違っていても、間違っているかどうかよりも、真剣に考えていることが伝わるかどうか。だって文章力がないやつはその会社に適した内容が書けないから、内容は信用できない。でも実は、ヘタクソなくらいのほうが内容としては信用できることもある。だって経歴ないからさ。学生じゃなくて職務経歴のある人だったら職務経歴をみるけれども、こいつ3年ごとに会社やめているな、信用できないなと思うけれど、学生は経歴じゃなくて違うところの視点から考えなければいけないから。

02.考える

塚田「考えた事をしゃべれているか?、広い視野で考えているか?」

塚田あとは「どう思う?」って言われて「こう思います!」っていうことを言える力。大和田さんも良く言っているけど考える事をしていない学生が多い。「このことについてどう思う?」って言うときに、常に何かで考えておかないと答えが出てこない。そういった考える力が今の世代を含め、僕らの世代を含め、少ないんだと思う。今の世界情勢はとか、子供と教育についてどう思うとか、全然違うことをぱっと言ったときになにも考えていないから出てこない。「こう思います」って考えた事を喋れているか?広い視野で考えているか?それを持てるか持てないかっていうのを若いひとたちは頭のすごい柔らかい人達だからいろんな視野を見て、広げて、おくことはすごく大事だと思う。でも、みんな出来ないというか、やらないというか、やり方知らないし教えてくれないじゃんってよく言ってるよね
大和田そういうもんじゃないんだけれどね
塚田自分でやらないからわからないんだよ。言うんだったら教えろよっていうけど、じゃあ教えたらやるのかよって言ったら出来ないのよ。それはもう自分で考えるしかない。
大和田その考える事は強制できない。自分でやりたいと思わなかったら本気では考えない。だから自分が知りたいとか、ふと疑問が湧いてくるとか、そういう活動がどっかにあるといいんだと思う。学生って所詮20年ぐらいしか生きていなくて、全部知っている訳はないんだから、内容は半分くらいでいい。自分で考えた形跡があればいい。自分で考えるスキルがない人って今の社会に要求されていないと僕は思う。

03.リーダーシップ

塚田「10人だったら10人全員、リーダーシップのとれる人間がほしい。たった1人のリーダーシップじゃなくて。」

塚田各会社ってリーダーシップを求めているよね。
大和田リーダーシップこそ曖昧じゃない?
塚田企業がなんでリーダーシップを取れる子をほしがるのか。確かにリーダーシップを取れる人が1人でもいればいいっていう人もいる、だから10人のチームで全員がリーダシップがとれたら、皆混乱をすると思ってる。一人のリーダシップの取れる人がいて、後は平凡な人間が集まればいいってに考える人がいるけど、9人が普通の人間だとすると、全員がリーダー任せになってしまう。何もしないんです。でも学生時代リーダーシップをとっていろいろな事ができることは、采配ができて、人の考えを集めて、指針が取れて、気配りも出来て、お金の工面も出来て、ってことを10人が全部出来たならリーダーを立てるために自分たちが何をしなきゃいけないかって動ける。だから全員リーダーシップがほしいんですよ。10人いたら10人リーダーシップがとれる人間がほしいんです。一人のリーダーシップじゃなくて。だから学生は全員リーダシップをとらなきゃいけない訳です。その人間が集まって、チームになってプロジェクトをやるから良いものができる。リーダーシップが取れる人間が一人いれば良いっていう考え方はいらない。
大和田そうね。僕はついていくタイプの人間ですからっていうのはいらないよね。小さな事でもいいんですよ。自分が何か、発起人になったっていうのでもいいし、遊びで釣りに行こうぜって言ったら釣りに行ったのでも良いし、みんな集まってBBQやろうよっていうのもそうだし、試験の前になったから何人か集めて図書館で試験勉強やろうぜっていうことでもいい
塚田それでちゃんと皆の様子を見て、何かが足りなかったら気配りをするとかっていうこともリーダーシップなんだと思う。
大和田リーダーシップっていうと他人がついてこないとリーダーシップじゃないようなっていうのを思いがちだけど、でも実は違う。
塚田一人でもいいんじゃねって
大和田そう、自分で計画を立てて、人がついてくることとリーダーシップは別物かもしれない。リーダーシップを発揮した経験が語れること。意識したっていうことがあれば多分そういう人ってそのあと伸びるというか
塚田僕、一人リーダーシップ強いですとかっていうのも強みかもしれないよね。計画を自分で立てて、期限ちゃんと自分で守ってやりました、そうしたら様々な発見がありました。っていうのも一人リーダーシップだからそれも良い。

04.振り返る

大和田「振り返ってそこから反省をして次のステップに成長する力があるかが問題。そこを見てる」

塚田振り返るって大事だね
大和田焦ってそれをしようとしている人が多いかもしれない。自分は何者なのだろうって考えちゃうと、正直、何者でもない。資格を取る受験をするって評価をされることだと思うかもしれないけど、実際そうじゃない。資格自体はこれくらいの知識があるって保証にはなるけど、はっきりいって試験勉強なんでたかが知れている。だから資格そのものに価値があるのじゃなくて、資格を取ったプロセスがあってさらにそれが語れたら良い。こういうことがあって、こういう壁があって、何が足りなくて、同時にはなかなか難しいのだけれど、自分で自分をマネジメントをした結果がこれなんですって振り返って言える事が大事。就職活動で何が大事かってそういうことも大事だと思う。あれ、俺資格持ってないんだけど笑
塚田でも、それはどっかで語れると思う笑
大和田もちろん王道みたいなものもある。王道は例えば部活でキャプテンをやって皆をまとめて全国大会に行きましたとか。大学でサークルを作ってそれを部活に昇格させましたとかあるけど、全員が王道である必要はない。王道はわかりやすい。ステレオタイプとしてすごくわかりやすいから誰にでもすぐに理解されるけど、自分なりに頑張っていたことがあって、達成した事があって、それに自分が振り返りをくっつけることで僕が17歳とか18歳とか19歳のときにやり遂げたことだってことがきちっと説明できること。ちゃんと振り返る過去が存在するってこと。振り返ってそこから反省をして次のステップに成長する力があるかが問題。そこを会社は見ている

お二人とも自分の過去や経験をふまえお話をしてくださいました。 さすが学生を教える身である先生ということもあり、今の学生を良く見ていると感じますね。学生が思うよりもっと先生は学生自身を見ていて、様々な視点を持っている事に気づかされます。教壇の上に立つと向かい合う生徒の様子がよく見えて、教壇の力を感じると聞いた事があります。数十センチ段差ですが、丸見えなんだそうですよ。携帯を使用している人、本を読む人、足を閉じてない女子。丸見えですよ。笑 学生の学ぶ意欲や積極性も問題視される昨今、先生に聞いてみる、誰かに聞いてみる、この「教えてほしい」という姿勢をとるだけで何かが変わりそうですね。
さて、次回は後編「会社の上に立つ者として心がけている事」です。教師という立場の傍ら、自ら会社を動かすお二人はどんな心得をお持ちなのでしょうか?次回も張り切って更新をしていきます!(記:高橋)